1/23 辻井伸行 日本ツアー《バッハ・モーツァルト・ベートーヴェン》 / サントリーホール

2017.01.24 Tuesday 09:29

また今年も、辻井氏のコンサートを聞けて、ありがたいなあ。。。と思いながら、サントリーホールに向かいました。

「新年早々、辻井氏の音が聞けるとか☆」と嬉しさいっぱいです。

 

今日の辻井氏は、いつものように黒いタキシードと、サテンっぽいラインの入ったパンツ。

そしてピアノもいつも通り、スタインウェイです。

舞台への登場が、ここ最近ますます堂々としていて、「世界で活躍している人」感が漂ってます。

 

今日の曲目です。
 
バッハ:

イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971 
モーツァルト:

ピアノ・ソナタ 第17番 変ロ長調 K.570 
ベートーヴェン:

ピアノ・ソナタ 第14番嬰ハ短調Op.27-2《月光》 
ピアノ・ソナタ 第23番ヘ短調Op.57《熱情》

 

そう、今日は初めて、辻井氏のバッハが聞けるのです☆

ずっと聞きたかった〜、超楽しみ〜、どんなのだろう。。。と思っていたら、、、

 

「イタリア協奏曲」第一楽章の出だしから、「うわあああ、来てよかった!!」という感じで、華やかできれいなバッハなのです。

バランスとかが完璧なのかなあ? 聞いてるうちに身体が痺れてきて、、、すごすぎ。

辻井氏の素敵な魅力が、バッハ的方向で全開になると、こうなるんだなあ、っていう。

「もう超一流の演奏の、リズムとか緩急のつけ方だよなあ」とか、「低音がよく響く感じで、独特の印象になるとことか好き」とかいろいろ思うんですけれど、ともかく素敵。

音楽に魂を奪われるとか、こういうことを言うんだな……、というのがよく分かります。

 

二楽章に入ると、厳かな感じで、サントリーホールが神と繋がってる空間みたいになってました。

心身が浄化されていく、みたいな、、、たぶん悪霊とかいたら、一瞬で祓われたと思います。

緊張感がすごいんだけれど、きれいで、心地良い緊張感で。

普通の生活してたら味わえないような世界に連れて行ってもらった感じです。
 

三楽章もやっぱり、辻井氏の緩急のつけ方は好きだなあ、という感じで。

しかも気のせいか、チェンバロっぽい音に聞こえるんですよね。この曲全部通じてね。

バッハを弾く超一流のピアニストの音は、なぜかチェンバロに聞こえると前から思ってたんだけれど、どうでしょう?

 

次は、モーツァルトのピアノ・ソナタ17番です。

一楽章から超素晴らしかったけれど、その超素晴らしい演奏が、「もう最近の辻井氏ならこれくらいが普通だろう」みたいになっちゃいましたね。ついに。

音が、今度はチェンバロじゃなくて、モーツァルトっぽいコンコンした(というのかな)音になっているのもさすが。

あと、「モーツァルトの曲はα波が出てる」とか一時期よく言われていて、「α波??」と思っていたけれど、辻井氏の演奏を聞いていると確かに出てる感じがするなあ、とかよく思います。

心地よく揺らされる感じがあるからかな。


二楽章は、全体に格調高い感じでいいなあ、って思いました。
個人的には、中盤の短調になる私の好きなところを、ものすごい最高の感じで弾いてくださって嬉しかったです。

この2、3分のためだけでも来た価値あった、って勢い。
終盤のところもよかったな〜。

 

三楽章も、最初ちょっとおとなしい感じから、1分くらいで華やかになってくのがよかったです。

 

ここで休憩です。

実は、来る前は体調がすごく悪くて集中できるかなと思ってたのに、辻井氏のピアノが素敵すぎて、体調とかすっかり忘れてたよね、とか思いながらロビーを歩いてたら、「革命は、いつやるのかなー?」とおっしゃっている年配の男性が。

今日はやらないんですよ、と思ったけれど、私も聞きたいってちょっと思いました。

ショパンも、今日聞けたりするかな。

アンコールで……?

 

という感じで、後半、ベートーヴェンの「月光」からです。

これの第一楽章って、けっこう誰が弾いても同じだったりするような──と思っていたら、辻井氏の第一楽章は、聞いたことのない素敵な感じでした。

去年の6月のコンサートかな、そのときにアンコールで聞かせていただいたときとは、全然違ってなんかすごい。

特に音の響き合う感じが、辻井氏の演奏って微妙に特別だけれど、これはとりわけそういう感じでした。

 

二楽章は、次の三楽章がよすぎて、印象が飛んでしまって覚えてないです。。

 

──という三楽章は、やばいくらいに素晴らしいすぎでした。

身体ごと、辻井の音楽に持っていかれてしまう的な感じ。
これはもう、たとえば辻井氏の音があまりタイプじゃないって人でも、絶賛するんじゃないかな。
エネルギッシュなのに、すべて丁寧で、きれいに辻井調になっているのもすごい。

 

次も激しい曲なのに体力続くのか? というのは余計な心配でした。

(そういえば、趣味で何時間も泳いでるってテレビで言ってたかも)


次の「熱情」は、一昨年の3月にここで聞かせていただいて以来で、そのときも特に二日目はすごく素晴らしくて好きだったのだけれど。
今日の一楽章は、前回と違う感じで、またすごすぎでした。
ストーリーがある感じの演奏っていうか。
集中してると、あまりに素敵で気が狂いそうになるレベルでした。

 

かなり激しい感じで弾き終えて、「このままあの静かめな二楽章って、これ気持ち切り替わるのかな……」と思ってたら、一度ハンカチを出して汗をふいてました。

 

そして二楽章。

前回の時は、「淡々と弾いて、宇宙と繋がってる辻井氏」みたいな演奏の印象だったのですが、今回はもうちょっと華やかにしてた感じでした。
それでいて格調高い感じで、こういうのもいいなって思います。

 

三楽章は、前回のときとそこまでは変わっていない感じだったけれど、やっぱり華やかになったかも。

低音の響き方が、この曲も独特で好きでした。


そしてアンコールです。

激しいのが続いたから静かめかな?

とか思っていたら、「別れの曲」でした。

ショパンが来るとは。そしたらさっきのおじさんのリクエスト(?)を聞いて、「革命」を弾いてくれてもいいのにな──と思いつつ、一年振りに聞く「別れの曲」はやっぱりよかったです。
「熱情」のタッチが残ってる感じっぽいのが、またいいかも。

 

トークが入って、アンコール二曲目は「風の家」。

「ショパンが幸せだったころのことを想像しながら作りました」と言っていたけれど、本当に幸せだったころの曲って感じがします。

 

そして三曲目。

「革命」でした!

おじさんのリクエストを聞いてくれるなんて!(?)。

昔から辻井氏の「革命」は大好きなんだけれど、今日のは、音が直接に涙腺を刺激してくる感じでした。

こういう感じってあまりないけれど、それでもやっぱりあるから、音楽ってすごい。

辻井氏のおかげで、私はずいぶんたくさん、音楽でしか味わえない素敵なことを教えてもらったといつも感謝してます。

 

昔の辻井氏は、「音がきれい」みたいなことをよく言われていて。

それがだんだん、3年前くらいからか、輝くような芯のあるきれいさとか響きになっていって、そして音が多彩になって。

今では、心の奥底まで震わせる音がデフォルトで、もはや多彩と気づかないほど自然に音が多彩、って感じだと思います。

 

そして今日は、少しずつ迫力とか彼の歴史とかが、音に加わってきた感じがしました。

ますますの素敵な進化が楽しみです。

category:コンサート感想 | by:reinacomments(0) | - | -
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