11/13 辻井伸行 début 10周年記念特別コンサート / サントリーホール

2017.11.14 Tuesday 01:53

先月、辻井氏の素敵な演奏を聴いたばかりなのに、今日もまた聴けるなんて、何て幸せなんだろう──と、辻井氏と同じ時代に生まれた幸せをつくづく感じながら、サントリーホールに向かいます。

会場を入った正面あたりには、いつもの何倍ものお花が。。。☆

さすが記念特別コンサート、今日はいつも以上に楽しみすぎるな〜と思いながら、客席に着きました。

 

やがて、会場がほぼ真っ暗に。

今年1月のバッハの「イタリア協奏曲」二楽章の前も急に暗くなったけれど──と思っているうちに、スクリーンに辻井氏が映りはじめます。

生い立ちとか、辻井氏の今までを語るような映像が流れて、それが終わると、ついに辻井氏が登場。

そして──と、いつもここで、彼の服装を書くのだけれど……そんな服なんてすっかり忘れてしまうくらいの、超素敵なコンサートがはじまりました。

 

今日の曲目です。


ショパン:英雄ポロネーズ 
ドビュッシー:月の光 
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ 
ラヴェル:水の戯れ 
リスト:ラ・カンパネラ 

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

 

 

早速、一曲目の「英雄ポロネーズ」。

キレのいいかっこいい感じで始まって、素敵すぎ。

他のピアニストさんもそうだけれど、最初は、エンジンかかるまで数分かかるものだと思うのですが、今日の辻井氏は一音目から気合が乗っている感じで、引き込まれます。。

これは一枚目のCDに入っている曲で、あれの印象が強い私にとっては、今日のはとっても大人っぽく聞こえて、、、去年の9月くらいに聴いたときもそう思ったけれど、それよりさらに洗練された感じになってたです。

あのCDとはもはや全然違うというか、先週くらいに出た「debut 10 years」に収録されてた音とすら、すでに違うくらいでした。

 

そして、今日の音はいつもより何だか柔らかくて、一つ一つの音が本当に素敵。

いくつもの楽器で演奏しているみたいに、何種類もの音が混ざりあっているのだけれど、そのすべてが素敵なのです。。

特に、何かトロッとした水がキラキラしているような感じの音が、クラクラきます。

 

今年の1月のサントリーホールのコンサートくらいまでの一年半くらいは、辻井氏はすごく隙のない作り込んできたっぽい演奏をしていた気がして、それもとても好きだったけれど、ちょっと緊張感が高い感じしたよね。

でも、7月の四谷ホールで聴いたときくらいから、作り込みつつも、自由に遊んで弾くっぽい感じになっていて、より洗練された辻井氏らしさが前に出てきた気がしたんです。

先月聴いたときも、その路線で。

て、その路線がさらに進化した形が、今日のこの素敵すぎる音と、辻井氏らしい弾き方で深く深く感動させる演奏・・・なのかな。

ともかく一曲目から、特に集中していなくても、足から身体が震えてくるような感じで(いや集中していたけれどね☆)、「す、すごすぎ……」と何度も思いました。

 

二曲目の「月の光」は、去年の9月に聴いたときが、もう地球上で「月の光」としてはベストの演奏だったんじゃないかってくらい素晴らしかったんだけれど、それよりもう少し辻井氏らしいのびのびした華やかな感じが出ていて、もっとよかった。

 

三曲目の「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、いつ聴いてもいいよね。

前とそれほど変わった感じはしないけれど、辻井氏のこの曲は、もともとが完成度高かったからそのままでいいと思うのです。。。

 

四曲目の「水の戯れ」は、もう本当に、この世界でこれほど「水の戯れ」を素敵に演奏する人がいるだろうか、というレベルでした。

 

五曲目の「ラ・カンパネラ 」は、私はもともとこの曲は小さいときからあまり好きじゃなかったんだけれど、辻井氏が何度もアンコールでやってくださるのを聴くうちに、ちょっと好きになってしまった曲です。

そして、今日はかなり好きになり、「何という素晴らしい曲だろう!」とまで思ってしまいました。

 

ここで休憩が入ります。

そして休憩から戻ってくると、何かみんな二階を見ている。

「これはもしや!?」と思ったら、天皇皇后の両陛下の姿が……!

何と、陛下が臨席されるとは。。。辻井氏、さすがすぎです。

 

後半は、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。

これは、去年の2月に聴いたときが最高かと思っていたら、それを軽く超えてくる感じで、ぼうっとしてしまって、知らない間に涙が出てくるのです。

二楽章の、艶っぽい感じも素敵すぎだし。

私は、実は2番はそこまで好きじゃなくて、3番が好きなのだけれど、そのそこまで好きでもない曲で、こんなに心を動かされるのだから、もうよほどだなと思いました。

辻井氏の出す音には、心を揺さぶる魔法のリズムが隠れているとしか思えないよね。

 

そして、アンコールです。

おとなしめのしっとりな曲が多かったので、ここはそろそろ派手な曲が来るかな、と思ったけれど、陛下たちがおられるのでそういうわけにもいかないのかな?

本当は辻井氏のアンコールと言えば「革命」を聴きたいけれど、陛下の前で「革命」もないだろうし。。。

と思っているうちに、辻井氏のトークが始まります。

何かいつもより、お腹の底から出ているような貫禄たっぷりの声で語っていて、必ず挟んでくれる謎のジョークもなしでした。

陛下もおられるからか?

というわけで、陛下がお好きだという、シベリウス「樅の木」を演奏してくださいました。

 

アンコール二曲目は、「それでも、生きてゆく」で、2012年くらいに演奏してくれていたときよりも、さらに深くて、凛としていて、でも明るい音が印象的でした。

あの頃にアンコールで聴いていた方は、今のを聴いたら、音の違いに驚くんじゃないかなあ。

 

最後は、一階席はもちろん、二階席の人もほとんど立っている感じになって、拍手がなりやまなくて、何だかすごくよかったかも。。。

辻井氏のコンサートって、超素晴らしいときでも、そういえばあまりみんな、スタンディングオベーションしなかったよね、今までは。

私は今度からしようかな。。。

みなさんもしませんか。。。?

 

始まる前に流れた映像の、最後の方で、拍手を受けて舞台の袖に戻った辻井氏が、泣きだすシーンがありました。

「お客さんの拍手に感動した…」って言っていました。

私は何度もコンサートに行ったけれど、辻井氏は何か遠すぎて別の世界の人みたいで、私の拍手が彼に届いていると思ったことはなかったんですよね。

でもそうじゃなくて、届いてるんだなあ。。。って思って、不思議な気持ちになりました。

 

もう再来週かな、27日のコンサートでは、超素敵だったらやっぱりスタンディングオベーションしちゃおう。。。

みなさんもしてね。。。?

 

今日のコンサートは、いつも素敵な今までのコンサートの中でも一番素敵で、今でも思い出すと泣きそうになります。

辻井氏、どうもありがとうございました。

これからも身体に気をつけて、素敵な演奏を聴かせてください☆

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1/23 辻井伸行 日本ツアー《バッハ・モーツァルト・ベートーヴェン》 / サントリーホール

2017.01.24 Tuesday 09:29

また今年も、辻井氏のコンサートを聞けて、ありがたいなあ。。。と思いながら、サントリーホールに向かいました。

「新年早々、辻井氏の音が聞けるとか☆」と嬉しさいっぱいです。

 

今日の辻井氏は、いつものように黒いタキシードと、サテンっぽいラインの入ったパンツ。

そしてピアノもいつも通り、スタインウェイです。

舞台への登場が、ここ最近ますます堂々としていて、「世界で活躍している人」感が漂ってます。

 

今日の曲目です。
 
バッハ:

イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971 
モーツァルト:

ピアノ・ソナタ 第17番 変ロ長調 K.570 
ベートーヴェン:

ピアノ・ソナタ 第14番嬰ハ短調Op.27-2《月光》 
ピアノ・ソナタ 第23番ヘ短調Op.57《熱情》

 

そう、今日は初めて、辻井氏のバッハが聞けるのです☆

ずっと聞きたかった〜、超楽しみ〜、どんなのだろう。。。と思っていたら、、、

 

「イタリア協奏曲」第一楽章の出だしから、「うわあああ、来てよかった!!」という感じで、華やかできれいなバッハなのです。

バランスとかが完璧なのかなあ? 聞いてるうちに身体が痺れてきて、、、すごすぎ。

辻井氏の素敵な魅力が、バッハ的方向で全開になると、こうなるんだなあ、っていう。

「もう超一流の演奏の、リズムとか緩急のつけ方だよなあ」とか、「低音がよく響く感じで、独特の印象になるとことか好き」とかいろいろ思うんですけれど、ともかく素敵。

音楽に魂を奪われるとか、こういうことを言うんだな……、というのがよく分かります。

 

二楽章に入ると、厳かな感じで、サントリーホールが神と繋がってる空間みたいになってました。

心身が浄化されていく、みたいな、、、たぶん悪霊とかいたら、一瞬で祓われたと思います。

緊張感がすごいんだけれど、きれいで、心地良い緊張感で。

普通の生活してたら味わえないような世界に連れて行ってもらった感じです。
 

三楽章もやっぱり、辻井氏の緩急のつけ方は好きだなあ、という感じで。

しかも気のせいか、チェンバロっぽい音に聞こえるんですよね。この曲全部通じてね。

バッハを弾く超一流のピアニストの音は、なぜかチェンバロに聞こえると前から思ってたんだけれど、どうでしょう?

 

次は、モーツァルトのピアノ・ソナタ17番です。

一楽章から超素晴らしかったけれど、その超素晴らしい演奏が、「もう最近の辻井氏ならこれくらいが普通だろう」みたいになっちゃいましたね。ついに。

音が、今度はチェンバロじゃなくて、モーツァルトっぽいコンコンした(というのかな)音になっているのもさすが。

あと、「モーツァルトの曲はα波が出てる」とか一時期よく言われていて、「α波??」と思っていたけれど、辻井氏の演奏を聞いていると確かに出てる感じがするなあ、とかよく思います。

心地よく揺らされる感じがあるからかな。


二楽章は、全体に格調高い感じでいいなあ、って思いました。
個人的には、中盤の短調になる私の好きなところを、ものすごい最高の感じで弾いてくださって嬉しかったです。

この2、3分のためだけでも来た価値あった、って勢い。
終盤のところもよかったな〜。

 

三楽章も、最初ちょっとおとなしい感じから、1分くらいで華やかになってくのがよかったです。

 

ここで休憩です。

実は、来る前は体調がすごく悪くて集中できるかなと思ってたのに、辻井氏のピアノが素敵すぎて、体調とかすっかり忘れてたよね、とか思いながらロビーを歩いてたら、「革命は、いつやるのかなー?」とおっしゃっている年配の男性が。

今日はやらないんですよ、と思ったけれど、私も聞きたいってちょっと思いました。

ショパンも、今日聞けたりするかな。

アンコールで……?

 

という感じで、後半、ベートーヴェンの「月光」からです。

これの第一楽章って、けっこう誰が弾いても同じだったりするような──と思っていたら、辻井氏の第一楽章は、聞いたことのない素敵な感じでした。

去年の6月のコンサートかな、そのときにアンコールで聞かせていただいたときとは、全然違ってなんかすごい。

特に音の響き合う感じが、辻井氏の演奏って微妙に特別だけれど、これはとりわけそういう感じでした。

 

二楽章は、次の三楽章がよすぎて、印象が飛んでしまって覚えてないです。。

 

──という三楽章は、やばいくらいに素晴らしいすぎでした。

身体ごと、辻井の音楽に持っていかれてしまう的な感じ。
これはもう、たとえば辻井氏の音があまりタイプじゃないって人でも、絶賛するんじゃないかな。
エネルギッシュなのに、すべて丁寧で、きれいに辻井調になっているのもすごい。

 

次も激しい曲なのに体力続くのか? というのは余計な心配でした。

(そういえば、趣味で何時間も泳いでるってテレビで言ってたかも)


次の「熱情」は、一昨年の3月にここで聞かせていただいて以来で、そのときも特に二日目はすごく素晴らしくて好きだったのだけれど。
今日の一楽章は、前回と違う感じで、またすごすぎでした。
ストーリーがある感じの演奏っていうか。
集中してると、あまりに素敵で気が狂いそうになるレベルでした。

 

かなり激しい感じで弾き終えて、「このままあの静かめな二楽章って、これ気持ち切り替わるのかな……」と思ってたら、一度ハンカチを出して汗をふいてました。

 

そして二楽章。

前回の時は、「淡々と弾いて、宇宙と繋がってる辻井氏」みたいな演奏の印象だったのですが、今回はもうちょっと華やかにしてた感じでした。
それでいて格調高い感じで、こういうのもいいなって思います。

 

三楽章は、前回のときとそこまでは変わっていない感じだったけれど、やっぱり華やかになったかも。

低音の響き方が、この曲も独特で好きでした。


そしてアンコールです。

激しいのが続いたから静かめかな?

とか思っていたら、「別れの曲」でした。

ショパンが来るとは。そしたらさっきのおじさんのリクエスト(?)を聞いて、「革命」を弾いてくれてもいいのにな──と思いつつ、一年振りに聞く「別れの曲」はやっぱりよかったです。
「熱情」のタッチが残ってる感じっぽいのが、またいいかも。

 

トークが入って、アンコール二曲目は「風の家」。

「ショパンが幸せだったころのことを想像しながら作りました」と言っていたけれど、本当に幸せだったころの曲って感じがします。

 

そして三曲目。

「革命」でした!

おじさんのリクエストを聞いてくれるなんて!(?)。

昔から辻井氏の「革命」は大好きなんだけれど、今日のは、音が直接に涙腺を刺激してくる感じでした。

こういう感じってあまりないけれど、それでもやっぱりあるから、音楽ってすごい。

辻井氏のおかげで、私はずいぶんたくさん、音楽でしか味わえない素敵なことを教えてもらったといつも感謝してます。

 

昔の辻井氏は、「音がきれい」みたいなことをよく言われていて。

それがだんだん、3年前くらいからか、輝くような芯のあるきれいさとか響きになっていって、そして音が多彩になって。

今では、心の奥底まで震わせる音がデフォルトで、もはや多彩と気づかないほど自然に音が多彩、って感じだと思います。

 

そして今日は、少しずつ迫力とか彼の歴史とかが、音に加わってきた感じがしました。

ますますの素敵な進化が楽しみです。

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11/7 辻井伸行&ヨーロッパ室内管弦楽団 “極上のモーツァルト” プログラムA / オペラシティ コンサートホール

2016.11.08 Tuesday 05:36

今から、あと一時間ちょっとで、プログラムBの公演が始まるのですが、その前に昨日のプログラムAの感想を簡単に書いてみます。

 

昨日の曲目はこれでした。

 

歌劇《ドン・ジョヴァンニ》序曲
ピアノ協奏曲第21番
ディヴェルティメント K.136
交響曲第40番

 

アンコール

(ピアノコンツェルトのあと)ショパン「ノクターン20番」

(最後に)モーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」序曲

 

いま17時半で、そろそろ出かけないと間に合わないので、、、箇条書きで☆

 

・辻井氏の入場が、いつもより堂々と入ってくる感じ。世界的ピアニストの貫禄が感じられます。。。圧倒されて、どんな服を着ていたかチェックするのを忘れてしまいました。

 

ピアノコンツェルトの感想です。

・去年の9月、やっぱりこのホールでモーツァルトを聞かせていただいたときからどんなふうに変わっているかなー、と楽しみにしていましたが、期待を10倍くらいくらい超える感じで、第一楽章の最初から、ますます芯の据わった、それでいてきれいなよく響く音でとても素敵。一楽章がすでにもうすごくエネルギーのある感じで、このまま行けるのだろうかと心配してしまうくらいの感じ。

・二楽章は、宇宙とつながってる系の透徹した音。「熱情」の二楽章とか、ショパン「バラード二番」の長調のところもこんな感じの音を聞かせていただいたのを思い出します。

 

アンコールのノクターン20番

・前回のコンサートの時のこの曲の演奏がすごく素晴らしかったのですが、そのときにも増して素晴らしい。

・終わった後、後ろのお客さんが、「す、すごい……」とため息交じりに言っているのが聞こえました。終わってもしばらく、辻井氏的音楽の世界から戻れないような感じ。

 

オーケストラ

・とにかく音がすごくきれい。

・コンマスの人の音は、弓が全部鳴っているみたいな透明で深い音で、とても好き。

・木管がむちゃくちゃ美しい。とくにフルート。

 

 

今日のプログラムBも楽しみにしつつ、、、行ってきます。

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